絆
母子の絆はとても重要で、80%の母親がマタニティブルーを経験している。母乳栄養を成功させるには、パートナーのさまざまな援助が重要である。そうすれば父子の絆もまた強くなることであろう。
母子栄養は、パートナーと子どもとの間の人間関係に大きく影響しうる。父親によっては、奥方が授乳している間、のけものにされているような感じを味わうことがあるようだが、授乳の一部始終を見、家族の絆を強化する機会だと感じる父親もいる。おそらく授乳は出生に関わる健康問題と並んで長時間を要する。母親の時間が減る分、父親と家族にとってはやらなければならないことが増え、プレッシャーになる。多くの父親はわりとその点のサポートを嫌がらないので、却って家族の絆が強まるのである[要出典]。「嘆きのボイン」月亭可朝(1969年12月発売、80万枚の大ヒットに)は妻の愛情とその母性と女性性の象徴である乳房が子どもに独占されたことを嘆く歌であり、当時大きな社会的反響を生んだ。2004年妻の愛情が子どもに向かうことに嫉妬した夫によって妻が刺殺される事件が起きている。
母親が不在の間も、予め搾乳しておいた母乳を用いれば母親以外の養育者の手で母乳栄養を行うことができる。もっとも、不在時間分の母乳を予め搾乳し保存できるだけ乳の出がよくないと無理があるし、母親が養育者と引き離されている場合もうまくいかないだろう。これらの場合は養育者は一時的にか恒久的にか、他の手段を探さざるを得ない(人工栄養、混合栄養、他の母親の母乳の利用等)。現在ではさまざまな搾乳器があり、購入する事もレンタルすることもできる。これによってワーキングマザーも母乳だけでわが子を育てることが可能になった。